2. CRP(シー・アール・ピー)、って聞いたことありますか?
CRPはC-リアクティブ・プロテインの略で、体内で炎症(トラブル)が起きている時に血液の中で増えるタンパク質なんです。
健診や人間ドックの血液検査に必ず入っている項目なので、なじみがあるかもしれませんが、このCRP値の変化をみていくと、あなたの健康寿命を占うことが可能なのです。
ちなみにCRPの基準値は一般的には
CRP < 0.3mg/dl以下 とされていますが
できれば・・・限りなくゼロに近いほうが望ましいです
風邪をひいたりすると一時的にCRP値は高くなりますが・・・、風邪ひきが治まるとすぐにCRP値はもとに戻ります(これは急性炎症ともいいます・・・たいしたことはありません)。
しかし、風邪をひいたりしていないので、ずっとCRPが高いことがあります。これが大問題なのです。
なぜなら、慢性的に、しかも、進行性に、体の中で何らかのトラブルが発生し続けているからなのです(これは慢性炎症といいます)。たとえば、動脈硬化、肥満、糖尿病、がん、認知症、老化・・・などが静かに、しかし急速に進行している可能性が高いわけで、そのまま放っておくと、近いうちに病気になって、健康寿命を大きく縮めることにもなりかねません。
ぜひCRPは定期的にチェック!・・・変化をみていきましょう
CRPが基準値内なら、ひとまずOK
CRPがすでに基準値を超えているなら直ちに・・・的を射た検診を
少しずつ増えているようなら直ちに・・・生活習慣の見直しを
CRP値が低いほど健康寿命が長いことも最近よくわかってきました。
文責: 岡本 裕