月別アーカイブ: 2017年11月

長寿ホルモン『アディポネクチン』を測ってみよう!

10. 長寿ホルモン『アディポネクチン』を測ってみよう!

長寿、メタボ、がん化の指標ホルモンである『アディポネクチン』が採血だけで簡単に測れるようになりました。
アディポネクチンは正常な脂肪細胞から分泌されるホルモン(サイトカイン)で、内臓脂肪が増えると下がり、逆に、内臓脂肪が減ると上がります。

アディポネクチンの働きは多岐にわたります。
実際に学会や論文で報告されているアディポ働きを列記してみますと・・・

・血管を修復することにより、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞の予防改善
・糖を利用することにより、糖尿病の予防改善
・脂肪を燃焼させることにより、高脂血症の予防改善
・血管を拡張させることにより、高血圧の予防改善
・腫瘍の増殖抑制により、抗がん作用
・老化防止
・ヒアルロン酸分泌促進

などなど、多種多様で、『アディポネクチン』の血中濃度を高めておいて決して損はしません!

ちなみに・・・、アディポネクチンの血中濃度が低い人は、乳がん、子宮体がん、大腸がん、前立腺がん、 胃がん・・・のリスクが大きくなることもわかっています。
家族的に低い家系もありますので、 「がん予防」の意味でも、自分のアディポネクチンの数値を知って、もしも低ければ、改善しておく必要があります。

アディポネクチンの基準値は

アディポネクチン

アディポネクチンを増やすには?
・緑黄色野菜・海草類・大豆製品・青魚を積極的に摂る
・ベースサプリメントで栄養保険( Nutrition Insurance )かけておく
・よく身体を動かす

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文責: 岡本 裕

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全然足りていない日本人の食物繊維摂取量

1972年にイギリスの医師バーキット博士が、アフリカの農民とイギリス人の学生の便の滞留時間とがんの発症との関連を研究した「食物繊維とガンの関係性」の報告があります。

その報告では、イギリス人の便の滞留時間が73時間とアフリカ人の農民の約2倍もあったという。これほど長時間、便が大腸にあると、便は腸内で悪玉菌(バランスかく乱菌)によって腐敗し、発がん物質や人体に有害な物質を大量に発生させ、さらに発がん促進物質の二次胆汁酸が長く大腸に留まることになります。

両者の違いは、摂取していた食物繊維量にあることが判っており、アフリカ人の農民は食物繊維を1日に60~80gも摂っていたことが判りました。

 日本人の食物繊維摂取量

日本人の食物繊維摂取量

2013年の国民健康・栄養調査によると食物繊維の摂取量は、平均で1日14.2gしか摂れておらず、年々減少傾向にあり、若い世代では1日平均摂取量12g程度と特に少なくなっています。
※「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で定められた目標量は、成人男性で1日20g以上、成人女性で1日18g以上。

参考:からだと食べ物-特別企画 デニス・Pバーキット博士に聞く 食物繊維の効用はここまで解明された!辻啓介(国立栄養研究所栄養資源開発室) | 古川タク | デニス・Pバーキット (昭和55年 46巻 7号 p109)

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「ポケットアトラス栄養学」北原 健、阿部 博幸 日本語版監修 (株)ガイアブックス

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的を射た血液検査の見方編

的を射た血液検査の見方編

>> 長寿ホルモン『アディポネクチン』を測ってみよう
>> 亜鉛(Zn)不足が若い人にも増えています。
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Q79.炭水化物から食物繊維を除いてものが「糖質」なの??

クイズ

炭水化物から食物繊維を除いてものが「糖質」なの??

答え

 

 YES

解説

 

【 炭水化物 ≒ 糖質 + 食物繊維 】

「炭水化物」から「食物繊維」を除いたものが「糖質」です!!
前回Q78.でも解説しましたが・・・食物繊維は積極的に摂りたいですが、
「糖質」は控える方がいいという考え方になってきました。

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『健康貯金が貯まる 16の習慣』
 P.17 ⑦食事 参照

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亜鉛(Zn)不足が若い人にも増えています。

9. 亜鉛(Zn)不足が若い人にも増えています。

最近、、、
なんとなく味や臭いがわかりにくい・・・
よく毛が抜ける・・・
ちょっとした傷が治りにくい・・・
風邪をひきやすい・・・などなど…

ひょっとすると亜鉛不足かもしれません?
一度、血中の亜鉛値を測定してみてもいいかもしれません。

亜鉛は、味覚の正常化をはじめ、皮膚や髪の健康、免疫機能の維持、アルコール分解、性機能維持など幅広い役割がありますが、肉、魚介、ナッツの摂取が少ない人では不足しやすいといわれています。

心当たりはありませんか?
特に高齢者には亜鉛不足が多いのですが、最近は若い人にも亜鉛不足は急増中なのです。

ダイエットのために偏食している方や、ベジタリアンの方は要注意です。

亜鉛の基準値は

亜鉛

 【テキストBook】栄養保険( Nutrition Insurance ) P7、P15参照

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文責: 岡本 裕

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ビタミンDには2つある

ビタミンDの働きとして、体内のカルシウムバランスを調整したり、骨への吸収促進、免疫力UPやガンや糖尿病、自閉症の改善に有効と様々なところで活躍する栄養素です。

そのビタミンDには、D2からD7までの6種類(※1)あるのですが、D4~D7は食品に含まれる量はほとんどなく、その効果も低いため、一般的にビタミンDといえばD2(植物由来)とD3(動物由来)のことを指します。

ビタミンDは肝臓と腎臓で代謝されて活性型になる(※2)。
のですが、お医者さんが処方する医薬品の活性型ビタミンDで、一気に血中濃度が上昇する危険があるので使用には注意が必要です。

一方、サプリメントのビタミンD貯蔵型で副甲状腺ホルモンやCa濃度によってコントロールされ、必要に応じて腎臓で代謝されて活性型になります。

※1:D1は、D2を主成分とする混合物に対して誤って与えられた名称の為、現在は用いられません。
※2:日光に浴びない生活をしていると体内で活性型ビタミンDに変換されません。

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参考
健康情報サイトeコメント
厚生労働省「統合医療」情報発信サイト ビタミンD
国立がん研究センター 多目的コホート研究

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