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サプリメントとは

サプリメント(サプリ)とは、日々の食事では摂りにくい栄養素を補うための食品で、日本では法律上の定義は無く、健康食品とほぼ同義です。

☆ 日常の食事で足りない栄養素を補うもの
☆ サプリメント ≒ 健康食品
※英語の『supplement』は「補足・補う」の意。そういう意味では、
「健康食品」より「サプリメント」と呼ぶ方がふさわしい。

ちなみにサプリメント(健康食品)の中に、国が機能性の表示を認めた「保健機能食品」が3つありますが、残念ながらさしたる効果が期待できないのが現状です。

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参考書籍:テキストBook『栄養保険』
 
( 栄養保険 Nutrition Insurance )

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ルミナコイド

ルミナコイドという用語や概念を知る人は、どのくらい居るでしょうか?

このルミナコイドという用語は、日本食物繊維学会が食物繊維を包括した概念として提唱している新しい造語で、luminal(消化管腔内のという意味)、accord(調和)、-oid(-のようなもの、-質の)の3つの単語を合成して作られている。

このルミナコイドに含まれる成分は、旧来の狭義の食物繊維である非デンプン性多糖とリグニンに加えて、オリゴ糖、糖アルコール、デンプン性のレジスタントスターチや難消化性デキストリン、レジスタントプロテインなどを包括している。

また、特殊な機能を示す希少糖(D- プシコース,D- ソルボース,D- タガトースなど)も対象となっている。
このように、「ルミナコイド」は高分子炭水化物に限定せず、高分子から低分子までの炭水化物やタンパク質などを包括しています。

 ルミナコイドの分類

ルミナコイド

ルミナコイドの定義は「ヒトの小腸内で消化・吸収されにくく、消化管を介して健康の維持に役立つ生理作用を発現する食物成分」とされ、現在ルミナコイドの研究はプレバイオティクスとしての機能ならびに腸内細菌を介した健康の保持・増進や疾病の予防・回復など広く研究されています。

参考:日本食物繊維学会誌、Newsletter
eクリニック テキストBook『栄養保険』
( Nutrition Insurance )

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長寿ホルモン『アディポネクチン』を測ってみよう!

10. 長寿ホルモン『アディポネクチン』を測ってみよう!

長寿、メタボ、がん化の指標ホルモンである『アディポネクチン』が採血だけで簡単に測れるようになりました。
アディポネクチンは正常な脂肪細胞から分泌されるホルモン(サイトカイン)で、内臓脂肪が増えると下がり、逆に、内臓脂肪が減ると上がります。

アディポネクチンの働きは多岐にわたります。
実際に学会や論文で報告されているアディポ働きを列記してみますと・・・

・血管を修復することにより、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞の予防改善
・糖を利用することにより、糖尿病の予防改善
・脂肪を燃焼させることにより、高脂血症の予防改善
・血管を拡張させることにより、高血圧の予防改善
・腫瘍の増殖抑制により、抗がん作用
・老化防止
・ヒアルロン酸分泌促進

などなど、多種多様で、『アディポネクチン』の血中濃度を高めておいて決して損はしません!

ちなみに・・・、アディポネクチンの血中濃度が低い人は、乳がん、子宮体がん、大腸がん、前立腺がん、 胃がん・・・のリスクが大きくなることもわかっています。
家族的に低い家系もありますので、 「がん予防」の意味でも、自分のアディポネクチンの数値を知って、もしも低ければ、改善しておく必要があります。

アディポネクチンの基準値は

アディポネクチン

アディポネクチンを増やすには?
・緑黄色野菜・海草類・大豆製品・青魚を積極的に摂る
・ベースサプリメントで栄養保険( Nutrition Insurance )かけておく
・よく身体を動かす

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文責: 岡本 裕

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全然足りていない日本人の食物繊維摂取量

1972年にイギリスの医師バーキット博士が、アフリカの農民とイギリス人の学生の便の滞留時間とがんの発症との関連を研究した「食物繊維とガンの関係性」の報告があります。

その報告では、イギリス人の便の滞留時間が73時間とアフリカ人の農民の約2倍もあったという。これほど長時間、便が大腸にあると、便は腸内で悪玉菌(バランスかく乱菌)によって腐敗し、発がん物質や人体に有害な物質を大量に発生させ、さらに発がん促進物質の二次胆汁酸が長く大腸に留まることになります。

両者の違いは、摂取していた食物繊維量にあることが判っており、アフリカ人の農民は食物繊維を1日に60~80gも摂っていたことが判りました。

 日本人の食物繊維摂取量

日本人の食物繊維摂取量

2013年の国民健康・栄養調査によると食物繊維の摂取量は、平均で1日14.2gしか摂れておらず、年々減少傾向にあり、若い世代では1日平均摂取量12g程度と特に少なくなっています。
※「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で定められた目標量は、成人男性で1日20g以上、成人女性で1日18g以上。

参考:からだと食べ物-特別企画 デニス・Pバーキット博士に聞く 食物繊維の効用はここまで解明された!辻啓介(国立栄養研究所栄養資源開発室) | 古川タク | デニス・Pバーキット (昭和55年 46巻 7号 p109)

eクリニック小冊子「栄養保険」

「ポケットアトラス栄養学」北原 健、阿部 博幸 日本語版監修 (株)ガイアブックス

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亜鉛(Zn)不足が若い人にも増えています。

9. 亜鉛(Zn)不足が若い人にも増えています。

最近、、、
なんとなく味や臭いがわかりにくい・・・
よく毛が抜ける・・・
ちょっとした傷が治りにくい・・・
風邪をひきやすい・・・などなど…

ひょっとすると亜鉛不足かもしれません?
一度、血中の亜鉛値を測定してみてもいいかもしれません。

亜鉛は、味覚の正常化をはじめ、皮膚や髪の健康、免疫機能の維持、アルコール分解、性機能維持など幅広い役割がありますが、肉、魚介、ナッツの摂取が少ない人では不足しやすいといわれています。

心当たりはありませんか?
特に高齢者には亜鉛不足が多いのですが、最近は若い人にも亜鉛不足は急増中なのです。

ダイエットのために偏食している方や、ベジタリアンの方は要注意です。

亜鉛の基準値は

亜鉛

 【テキストBook】栄養保険( Nutrition Insurance ) P7、P15参照

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文責: 岡本 裕

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ビタミンDには2つある

ビタミンDの働きとして、体内のカルシウムバランスを調整したり、骨への吸収促進、免疫力UPやガンや糖尿病、自閉症の改善に有効と様々なところで活躍する栄養素です。

そのビタミンDには、D2からD7までの6種類(※1)あるのですが、D4~D7は食品に含まれる量はほとんどなく、その効果も低いため、一般的にビタミンDといえばD2(植物由来)とD3(動物由来)のことを指します。

ビタミンDは肝臓と腎臓で代謝されて活性型になる(※2)。
のですが、お医者さんが処方する医薬品の活性型ビタミンDで、一気に血中濃度が上昇する危険があるので使用には注意が必要です。

一方、サプリメントのビタミンD貯蔵型で副甲状腺ホルモンやCa濃度によってコントロールされ、必要に応じて腎臓で代謝されて活性型になります。

※1:D1は、D2を主成分とする混合物に対して誤って与えられた名称の為、現在は用いられません。
※2:日光に浴びない生活をしていると体内で活性型ビタミンDに変換されません。

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参考
健康情報サイトeコメント
厚生労働省「統合医療」情報発信サイト ビタミンD
国立がん研究センター 多目的コホート研究

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意外にも葉酸不足がまん延しています?!

8. 意外にも葉酸不足がまん延しています?!

葉酸は、ほうれん草やトマト、豆類に含まれるビタミンですが、
今、多くの人で不足する傾向にあります。

この葉酸が不足すると、貧血や動脈硬化(老化)が加速したり、胎児の奇形(神経管、心臓、尿路などの形成奇形)を引き起こしたりします。

特に妊娠可能年齢の女性、あるいは、動脈硬化が加速してくる40歳以上の方には、ぜひとも血中の葉酸値チェックと同時に、栄養保険の一環として、葉酸を含むマルチビタミンの摂取をお勧めします。

葉酸の基準値は

葉酸

 【テキストBook】栄養保険( Nutrition Insurance ) P11参照

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文責: 岡本 裕

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腸内細菌叢にも個性がある

私たちの腸には3万種類、1000兆個もの腸内細菌が居ると言われています。

この膨大な腸内細菌は、人それぞれ持っている菌の種類や組合せ、数量は異なっており、腸内細菌叢は「指紋」と言われるほど、個人を識別することも可能と言われています。

このことから自分の腸内細菌叢を知ることは、現在の健康状態を知るだけでなく、将来発症する可能性のある疾患への「傾向」や「対策」などもできると期待が高まっています。

コラム挿入図

参考
テキストBook「栄養保険」( Nutrition Insurance )eクリニックBiz
「ポケットアトラス栄養学」ハンス・コンラート・ビーザルスキ 著 ガイア ブックス
「一生太らない体をつくる腸健康法」藤田紘一郎 著 だいわ文庫

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ビタミンD・・・足りていますか?

7. ビタミンD・・・足りてますか?

ふつうに食事をして、日光にも当たっていればビタミンD 不足になることはない・・というのが今までの常識でした。

ところが意外に多くの方がビタミンD不足になっている・・・
ということがわかり、欧米ではちょっとした問題になっています。

図1【テキストBook】栄養保険( Nutrition Insurance ) P7より抜粋

ビタミンDは骨の代謝に必須であることは言うまでもありませんが、
それだけでなく、ビタミンDの血中の濃度と、病気のなりやすさ、病気の治りやすさ、そして健康寿命と、密接に関連していることが、最近明らかになってきました。

つまりビタミンD(実際は「25-ヒドロキシビタミンD」ですが)の血中濃度が高いほど、健康貯金が貯まっているということなのです。

ぜひ「ビタミンD」の血中濃度を測ってみてください!!

基準値:

ビタミンD

参考:ビタミンDの働き

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文責: 岡本 裕

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