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長寿ホルモン『アディポネクチン』を測ってみよう!

10. 長寿ホルモン『アディポネクチン』を測ってみよう!

長寿、メタボ、がん化の指標ホルモンである『アディポネクチン』が採血だけで簡単に測れるようになりました。
アディポネクチンは正常な脂肪細胞から分泌されるホルモン(サイトカイン)で、内臓脂肪が増えると下がり、逆に、内臓脂肪が減ると上がります。

アディポネクチンの働きは多岐にわたります。
実際に学会や論文で報告されているアディポ働きを列記してみますと・・・

・血管を修復することにより、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞の予防改善
・糖を利用することにより、糖尿病の予防改善
・脂肪を燃焼させることにより、高脂血症の予防改善
・血管を拡張させることにより、高血圧の予防改善
・腫瘍の増殖抑制により、抗がん作用
・老化防止
・ヒアルロン酸分泌促進

などなど、多種多様で、『アディポネクチン』の血中濃度を高めておいて決して損はしません!

ちなみに・・・、アディポネクチンの血中濃度が低い人は、乳がん、子宮体がん、大腸がん、前立腺がん、 胃がん・・・のリスクが大きくなることもわかっています。
家族的に低い家系もありますので、 「がん予防」の意味でも、自分のアディポネクチンの数値を知って、もしも低ければ、改善しておく必要があります。

アディポネクチンの基準値は

アディポネクチン

アディポネクチンを増やすには?
・緑黄色野菜・海草類・大豆製品・青魚を積極的に摂る
・ベースサプリメントで栄養保険( Nutrition Insurance )かけておく
・よく身体を動かす

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文責: 岡本 裕

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的を射た血液検査の見方編

的を射た血液検査の見方編

>> 長寿ホルモン『アディポネクチン』を測ってみよう
>> 亜鉛(Zn)不足が若い人にも増えています。
>> 意外にも葉酸不足がまん延しています?!
>> ビタミンD・・・足りていますか?
>> タンパク質は足りてますか?
>> あなたの『インスリン抵抗性』は?
>>『HDLコレステロール』値を高めると得をするって知っていますか?
>>『HDLコレステロール』で何が分かるか知っていますか?
>>  CRP(シー・アール・ピー)、って聞いたことありますか?
>>  あなたのリンパ球数知ってますか?

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亜鉛(Zn)不足が若い人にも増えています。

9. 亜鉛(Zn)不足が若い人にも増えています。

最近、、、
なんとなく味や臭いがわかりにくい・・・
よく毛が抜ける・・・
ちょっとした傷が治りにくい・・・
風邪をひきやすい・・・などなど…

ひょっとすると亜鉛不足かもしれません?
一度、血中の亜鉛値を測定してみてもいいかもしれません。

亜鉛は、味覚の正常化をはじめ、皮膚や髪の健康、免疫機能の維持、アルコール分解、性機能維持など幅広い役割がありますが、肉、魚介、ナッツの摂取が少ない人では不足しやすいといわれています。

心当たりはありませんか?
特に高齢者には亜鉛不足が多いのですが、最近は若い人にも亜鉛不足は急増中なのです。

ダイエットのために偏食している方や、ベジタリアンの方は要注意です。

亜鉛の基準値は

亜鉛

 【テキストBook】栄養保険( Nutrition Insurance ) P7、P15参照

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文責: 岡本 裕

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意外にも葉酸不足がまん延しています?!

8. 意外にも葉酸不足がまん延しています?!

葉酸は、ほうれん草やトマト、豆類に含まれるビタミンですが、
今、多くの人で不足する傾向にあります。

この葉酸が不足すると、貧血や動脈硬化(老化)が加速したり、胎児の奇形(神経管、心臓、尿路などの形成奇形)を引き起こしたりします。

特に妊娠可能年齢の女性、あるいは、動脈硬化が加速してくる40歳以上の方には、ぜひとも血中の葉酸値チェックと同時に、栄養保険の一環として、葉酸を含むマルチビタミンの摂取をお勧めします。

葉酸の基準値は

葉酸

 【テキストBook】栄養保険( Nutrition Insurance ) P11参照

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文責: 岡本 裕

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ビタミンD・・・足りていますか?

7. ビタミンD・・・足りてますか?

ふつうに食事をして、日光にも当たっていればビタミンD 不足になることはない・・というのが今までの常識でした。

ところが意外に多くの方がビタミンD不足になっている・・・
ということがわかり、欧米ではちょっとした問題になっています。

図1【テキストBook】栄養保険( Nutrition Insurance ) P7より抜粋

ビタミンDは骨の代謝に必須であることは言うまでもありませんが、
それだけでなく、ビタミンDの血中の濃度と、病気のなりやすさ、病気の治りやすさ、そして健康寿命と、密接に関連していることが、最近明らかになってきました。

つまりビタミンD(実際は「25-ヒドロキシビタミンD」ですが)の血中濃度が高いほど、健康貯金が貯まっているということなのです。

ぜひ「ビタミンD」の血中濃度を測ってみてください!!

基準値:

ビタミンD

参考:ビタミンDの働き

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文責: 岡本 裕

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タンパク質は足りてますか?

6. タンパク質は足りてますか?

意外と盲点なのは
年齢を重ねるごとに、お肉などの動物性タンパク質の摂取量が減るせいか、タンパク質不足になりがちです。

とある老人ホームで調べたところ、なんと半数以上の方が、タンパク質不足でした。最近は、高齢者だけでなく若い人にもタンパク質不足が増えてきています・・・ダイエット志向の影響なのか、糖質摂取が多いせいか?

タンパク質は、皮膚、筋肉、臓器、骨、血液、ホルモン、酵素など、体を構成する物質のもと(材料)になるものですので、そのタンパク質が不足してしまいますと、即、健康度の低下と直結し、風邪や肺炎はもちろんさまざまな病気になりやすくなります。

タンパク質不足

タンパク質が足りているかどうかは、「アルブミン(Alb)」値で簡単にわかります

アルブミン値

血液中には100種類を超えるタンパク質が含まれていて、アルブミンはその約67%を占めています。
アルブミン値は、栄養状態の目安をはじめ、肝臓、腎臓などの状態を把握するのに利用されています。

次回、血液検査をされた場合は一度チェックしてみてください。

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文責: 岡本 裕

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あなたの『インスリン抵抗性』は?

4. あなたの『インスリン抵抗性』は?

空腹時の血糖値などは健診などでもよく測定すると思いますが、
40歳を越えた方、あるいは若くても糖尿病家系の方は、
ぜひ『インスリン抵抗性指数』を測定してみることをお勧めします。

『インスリン抵抗性』とは文字通り、インスリンの効きにくさのことで、インスリン抵抗性が高いほど、インスリンが効かないわけですから、血糖値が高くなり、糖尿病になりやすくなると同時に、肥満、高血圧、動脈硬化も促進してしまいます。

実に、『インスリン抵抗性』が高ければ高いほど困ったことなのです。インスリン抵抗性

『インスリン抵抗性』が高いまま放っておくと、高くなった血糖値を下げようと、さらにインスリンが分泌され・・・、
がんを促進したり、老化を早めたりと・・・、いろいろとやっかいなことになり、健康寿命を縮めることになります。

そんな『インスリン抵抗性』ですが、血液検査項目の1つ『インスリン抵抗性指数(HOMA-R)』で、簡単に知ることができます。

インスリン抵抗性数式


基準値(正常値)

インスリン抵抗性指数(HOMA-R)<1.6
空腹時血糖値(FBS)<100mg/dL
インスリン値(IRI) <2~10μU/mL

ちなみに『インスリン抵抗性』を低くする(改善する)方法は、
ずばり・・・糖質制限食(ケトン食)です。

詳しくはeクリニックまで・・・。

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文責: 岡本 裕

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『HDLコレステロール』値を高めると得をするって知っていますか?

4. 『HDLコレステロール』値を高めると得をするって知っていますか?

HDLコレステロール値は意識すれば増やすことができるんです。

前回、HDLコレステロールの値が高いほど動脈硬化になりにくく、したがっていろんな病気にもならずに元気で長生きできる確率が高いとお話をしましたが、実はこのHDLコレステロールは増やすことができるんです。
今回は健康長寿の1つの指標になるHDLコレステロール値の高め方をお教えしましょう。

HDLコレステロール値を増やす方法は次にあげる4つです。

 まず1844286つ目は、運動です。
この方法は有名ですのでみなさんもよくご存知だと思います。

運動すればするほどHDLコレステロール値は上昇します。・・・逆にHDLコレステロール値が低い人は運動不足だということが言えます。

動脈硬化を極力少なくしたいと望むなら、少なくともHDLコレステロール値40mg/dl以上になるよう、そんな運動習慣を身につける必要があります。

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2つ目は、食事です。
結論から云うとケトン食がいいんです。というのは、ケトン体(βヒドロキシ酪酸)の血中濃度がある程度高くなると(0.7mM程度)、HDLコレステロールが増えることがわかっているからです。

ケトン体は、ケトン食を実践すれば(糖質を1日に50-100g以下)、簡単に血中に出てきますし、ケトン食には他にもいろいろ健康度を高める効果があるますので、やってみる価値はあると思います。


suppliment_vitamin3つ目も食事ですが、それはビタミンB3(ナイアシン)を摂ることです・・・
(実際にはマルチビタミンを摂ることになりますが)。

ベースサプリを摂りビタミンB3をしっかり確保すればHDLコレステロール値の上昇が期待できます。


img197-064つ目は、腸内環境を整えることです。
これは最近の知見ですが、腸内環境が整っていると、食物繊維が腸内細菌で発酵されて短鎖脂肪酸の酪酸が産生され、この酪酸が(おそらくHDLを高めることによって・・・このあたりはまだよくわかっていない部分もありますが)動脈硬化を防いでいると考えられています。

腸内環境と動脈硬化・・・、一見関係が無さそうに思われますが、実は深い関係にあることがわかってきたのです。

よく耳にする「コレステロール」ですが
HDLコレステロール・・・善玉コレステロールと
LDLコレステロール・・・悪玉コレステロールとあり、全く異なります。

健康長寿の1つの指標になるHDLコレステロールを日々の習慣から高めていきましょう。

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文責: 岡本 裕

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『HDLコレステロール』で何が分かるか知っていますか?

3. 『HDLコレステロール』で何が分かるか知っていますか?

あなたの動脈硬化の程度を知ることができます。

HDLコレステロールはいわゆる善玉コレステロール・・・
正確にはHDL(High Density Lipoprotein:高比重リポタンパク)に含まれるコレステロールのことです。

みなさんよくご存知の悪玉コレステロールLDLコレステロールと呼び・・・
LDL(Low Density Lipoprotein:低比重リポタンパク)に含まれるコレステロールを指し、このLDLが動脈壁にコレステロールを沈着させて動脈硬化を促進させます。

いっぽうのHDLは血管壁に沈着したコレステロールを除去して動脈硬化を改善してくれるんです。

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つまりHDLコレステロールの値は、
・動脈硬化のなりやすさ 
・動脈硬化になっている度合い
を、あなたに教えてくれているのです。

もちろんHDLコレステロールが高いほど動脈硬化になりにくく、きっと現在の動脈硬化の程度も少ないと推測できますので、心筋梗塞や脳梗塞はもちろん、認知症やがんにもなりにくいと言えます・・・ひいては元気で長生きができる確率が高くなるということになります。

ちなみに、HDLコレステロールの基準値は
HDL > 40mg/dl
ですが、より高いほうがより望ましいと云えるかもしれません。

事実、HDLコレステロール値が高いほど狭心症や心筋梗塞などの心臓病の発症率が低く、寿命も延びると報告されています。さらにHDLコレステロール値が高いほど、がん(乳がん、肺がん、前立腺がんなど)の発生率が低下することが報告されています。

次回は、HDLコレステロール値を・・・善玉コレステロールを増やすポイントについてお話します。

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文責: 岡本 裕

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CRP(シー・アール・ピー)、って聞いたことありますか?

2. CRP(シー・アール・ピー)、って聞いたことありますか?

CRPC-リアクティブ・プロテインの略で、体内で炎症(トラブル)が起きている時に血液の中で増えるタンパク質なんです。
健診や人間ドックの血液検査に必ず入っている項目なので、なじみがあるかもしれませんが、このCRPの変化をみていくと、あなたの健康寿命を占うことが可能なのです。

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ちなみにCRPの基準値は一般的には
CRP < 0.3mg/dl以下 とされていますが
できれば・・・限りなくゼロに近いほうが望ましいです

 

風邪をひいたりすると一時的にCRP値は高くなりますが・・・、風邪ひきが治まるとすぐにCRP値はもとに戻ります(これは急性炎症ともいいます・・・たいしたことはありません)。

しかし、風邪をひいたりしていないので、ずっとCRPが高いことがあります。これが大問題なのです。

なぜなら、慢性的に、しかも、進行性に、体の中で何らかのトラブルが発生し続けているからなのです(これは慢性炎症といいます)。たとえば、動脈硬化、肥満、糖尿病、がん、認知症、老化・・・などが静かに、しかし急速に進行している可能性が高いわけで、そのまま放っておくと、近いうちに病気になって、健康寿命を大きく縮めることにもなりかねません。

 ぜひCRP定期的にチェック!・・・変化をみていきましょう


CRPが基準値内なら、ひとまずOK
CRPがすでに基準値を超えているなら直ちに・・・的を射た検診を
少しずつ増えているようなら直ちに・・・生活習慣の見直しを

 CRP値が低いほど健康寿命が長いことも最近よくわかってきました。

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文責: 岡本 裕

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