Q26.必要な栄養素はスーパーフードを積極的に摂っていれば充分である?

クイズ

必要な栄養素はスーパーフードを積極的に摂っていれば充分である?

答え

No

解説

スーパーフード(スピルリナ アサイー カカオ ココナッツ チアシードなど)とは、 
一般の野菜や果物よりビタミン、ミネラル、アミノ酸、などの成分を多く含み、食物繊維やポリフェノールなども豊富で1つで多くの栄養素を含んでいる食材として、メディアでもダイエットや美容にと取り上げられていますが…

結論から申し上げて・・・

ビタミン・ミネラル・ファイトケミカルなどの栄養素は、単体ではなくトータルで摂るのがベストではないでしょうか

例えば
<<チアシード>>
主にメキシコなど中南米で栽培されている果実の種で、 栄養価に富んだスーパーフードと言われていますが・・・

米国の栄養分析によれば、
乾燥チアシード1食分(28g)は137Kcal 炭水化物12.3g、脂質8.6g、タンパク質4.4gを含み、 炭水化物の大部分は食物繊維です(10.6g)。
また脂質の大部分は不飽和脂肪酸(6.5g)で、そのうちオメガ3が4.9g含まれます。
その他にミネラル(カルシウム、リン、カリウム、マンガンなど)や 抗酸化フィトケミカル(カフェイン酸、クロロゲン酸、ミレシチン、ケルセチンなど)が含まれています。

米国の分析に従えば10gの乾燥チアシードにはオメガ3が1.75g含まれる計算になりますが・・・

含量=吸収量ではありません!!

豊富に含まれる食物繊維は脂質を吸着し、吸着された脂質はそのまま排泄されます。
つまり吸収できる脂肪酸は分析値よりずっと少なくなります。

チアシードは「オメガ3源」と考えず「食物繊維源」と考え、その他おまけで多少の良い成分がついてくるものだと考えるたほうが良いようです。

スーパーフードの有効性については、欧米で認められている食品であっても世界基準ではないことにも注意が必要だといわれています。
それを踏まえて、スーパーフードを単体で使ったり、闇雲に使うのではなく、自分の健康状態に応じて適宜選んではどうでしょうか。

e-クリニックスタッフ薬剤師の安西英雄氏も下記の様に言っています。
「1食品にのめり込むのはとても不自然な行為で、特殊な事情がない限り、
私はお勧めはしません。
スーパーフードは、日々あれこれ食べる植物食品の1つという普通の位置づけで良いと思います。」