腸内環境の整え方

 「よい腸内環境」とは?

img111-01 よい腸内環境というと、ほとんどの方は「善玉菌が多い腸」と考えるでしょう。
しかし、そう単純なものではありません。善玉菌、悪玉菌は人間が勝手に分けたもの。腸内には100種類以上もの腸内細菌が棲んでおり、100~300兆個という膨大な数です。そして、細菌の研究では「よい腸内環境であれば、すべての細菌が人間にとって有益に働くのでは」と考えられています。

 腸は消化、栄養の吸収、排泄に加え、実に多くの大切な働きをしています。体内のリンパ球の60%が集まっている最大の免疫器官であり、解毒を行ったり、ビタミン、ホルモン、酵素をつくってもいます。何よりも、口から入ってきた食物成分を仕分けし、体内に吸収してよいかどうかの判定も行っています。この判定がくるえば有害な成分も吸収されてしまうのです。 「よい腸内環境」とは、たくさんの腸内細菌がしっかり生きて働ける環境のこと。私たちが食べたものは腸内細菌のエサでもあります。ところが、脂肪・動物性タンパク質のとりすぎ、薬の飲みすぎ、野菜・果物の摂取不足、発酵食品の摂取低下などにより、細菌が棲みづらくなっていきます。

「よいエサ」をあげよう

 腸内環境はペットと同じ。人間と「持ちつ持たれつ」の関係で共存しており、快適に生きていくためには欠かせない存在です。よいエサをあげてかわいがれば、元気に増えていきます。腸内細菌のエサになるのが、酵素核酸オリゴ糖食物繊維などです。食事で食物繊維や発酵食品をとるのはとても大切です。さらに、腸内細菌そのものと菌がつくり出す代謝物が、非常によいエサになります。

img111-02 私は脳外科医でしたが、がん患者さんなど病気の方々に便秘が多いことに着目し、腸内環境の改善に取り組みました。その結果、腸内細菌のよいエサとして開発したのが『eプロバイオミンα120』です。単に便秘や下痢などの不快症状にとどまらず、腸内環境はうつ、怒りっぽくなるなど精神面や、風邪をひきやすい、生活習慣病などにも関わっていて、私たちの健康寿命を左右しています。

 年齢とともに腸内環境は乱れていきますから、食物繊維や発酵食品をとりながら、サプリメントで「よいエサ」を補って、腸内細菌をいたわってください。