「Topic」カテゴリーアーカイブ

栄養とカロリーのジレンマ

今や多くの人が、腹いっぱい食べるよりも、腹八分か腹七分か少し控えめに食べたほうが
元気で長生きできることを知っています。
つまり、カロリー摂取を減らせば今よりも健康になれる!

実行できるかどうかは別にして、理屈は単純明快です!

これで話が終わるのは昔のこと、
今はそう簡単に事は終わらないんです。

と言いますのは、一念発起!いざ食べる量を減らしてしまうと、今度は栄養失調になってしまうかもしれないのです。
なぜなら、今は昔と違って食物それぞれの栄養価が著しく低下しています。(下記図)

そのため、飽食の時代にもかかわらず、むしろ国民全体が栄養不足だと云う指摘もあります。

今の食事量で栄養不足なのだから、これ以上に食べる量を減らしてしまうと、
場合によれば栄養不足に拍車がかかり、もっともっと栄養が足らなくなる危険性もあります。

現にダイエットで栄養失調になって体を壊してしまう人がけっこう多いんです。
逆に食べる量を増やしてしまうと、当然のことながらカロリー過多になるのは明らかです。

uid000001_20131006021022bafcfc48

免疫力を整えるために効果的な栄養素は ファイトケミカル

免疫力を整えるために効果的な栄養素は
ファイトケミカル

 

なぜ今ファイトケミカルなのか

近年、健康に関心の高い方が注目している成分がファイトケミカルです。

ファイトケミカルとは植物に含まれる化学成分のことです。

元々野菜や果物にはビタミン、ミネラルといった身体に有効な栄養素が含まれていますが、ファイトケミカルもまた、健康維持に役立つことが知られています。

たとえば、赤ワインやコーヒーに含まれることで注目を集めた「ポリフェノール」もファイトケミカルのひとつです。

ファイトケミカルは植物中に、苦み、臭み、色素の成分として存在しています。

植物自身が紫外線や害虫から自らを守る防衛能力として作りだした成分なのです。

それがいま、人間の身体を守るのにも役立っているというわけです。

ファイトケミカルの種類

ファイトケミカルはおよそ2万種類あると言われています。

代表的なものとしては、

ポリフェノール     赤ワインに含まれる
アントシアニン     ブルーベリーに含まれる
カテキン        緑茶に含まれる
サポニン        食物の葉、茎や根のえぐみ
イソフラボン      大豆に含まれる
リコピン        トマトやスイカの色素
ルテイン        ほうれん草やケールに含まれる

などがあります。

その働きは、老化の引き金となる「活性酸素」から身体を守る抗酸化作用、細胞を活性化して免疫力をアップさせる作用、眼精疲労の回復、デトックス効果などさまざまなものがあります。まだまだ未知の力もあり、第7の栄養素として期待されています。

例えばブドウの種や皮に含まれるファイトケミカル=プロアントシアニジンには目の健康維持、強い抗酸化作用、老化防止や血管の強化など期待されています。

特にプロアントシアニジンの特長は、ビタミンEの抗酸化力に比べ5倍と言われています。

また善玉コレステロールが悪玉コレステロールに変わるのを防ぐ作用もあり、高脂血症や

動脈硬化予防として代替医療の現場で用いられています。

柑橘類(特に熟す前の青みかん)の皮や袋、スジなどに多く含まれるへスぺリジンは、毛細血管の強化作用・血流改善作用・血中中性脂肪の低下作用・血中コレステロール改善作用・抗アレルギー作用・リウマチ症状改善作用が報告されています。

リコピンはカロテノイドの一種で、トマト・スイカ・リンゴなどに含まれる脂溶性の赤い色素です。

カロテノイド類は、抗酸化力が強いのが特長です。

代表的な物としてαカロテン・βカロテン・ルテイン・リコピンなどです。

その中でもリコピンは、特に抗酸化力が強くβカロテンの2倍・ビタミンEの100倍の抗酸化力と言われています。また美肌効果も最近注目されています。これもリコピンが持つ強い抗酸化力によるものです。

また眼精疲労などに役立つと言われているルテインも抗酸化力ありますが、残念ながら

ルテインだけでは期待するほどの効果は得られないようです。むしろ他のカロテノイド(リコピンやαカロテン・βカロテン)と一緒に摂取されるほうが良いでしょう。

カテキンは、主にお茶に含まれるポリフェノールの一種で、お茶に特有の苦渋味成分です。

緑茶中には、エピカテキン・エピガロカテキン・エピカテキンガレート・エピガロカテキンガレートなどの約4種類のカテキンが含まれています。

その中でもエピガロカテキンガレートが一番多く、カテキンの50?60%含まれています。

このエピガロカテキンガレートは、カテキンの中でも特に抗酸化作用が強く広範囲な生理的活性を持っています。

野菜スープで効率よく摂取

ファイトケミカルを効率よく摂取するには野菜スープがおすすめです。

野菜を生で食べるよりも、加熱調理によって細胞膜を壊したほうが摂取しやすいからです。作り方は簡単で、数種類の野菜を切って煮るだけでかまいません。

皮や種も捨てずに一緒に煮込むと良いでしょう。特に皮の周辺は栄養価が高いです。

また、野菜はできるだけ自然な環境で育ったものを使いましょう。

さらに無農薬、有機栽培のもので、旬のものが好ましいです。

老化防止、アンチエイジングにも効果があります

まとめ

現代の食生活を考えると、野菜に含まれるビタミンやミネラルの微量栄養素は過去に比べかなり少なくなっています。しかも糖質や脂質の摂取が増え、カロリー過多の栄養失調状態になっているのはご存知のことでしょう。さらにストレスや紫外線・放射線・大気汚染などの過剰刺激により身体は、活性酸素の強い影響を受けているのが現状です。

この活性酸素による弊害を少なくするためにファイトケミカルを積極的に摂取しましょう!

参考・引用文献等

「植物ってえらい! 植物ってすごい! ファイトケミカルの話」

茅 原紘(農学博士) 小國 親久(医学博士) 監修 発行 ライフサイエンス研究所

「にんげんは なにで できているの?」
久野マインズタワークリニック院長 久野則一監修 発行 ライフサイエンス研究所

「食品成分表 増補版(五訂増補 日本食品標準成分表 準拠)」
新しい食生活を考える会 編著  発行 (株)大修館書

「日本臨床栄養協会 サプリメントアドバイザー必携 第3版増補」
編集 日本サプリメントアドバイザー認定機構 発行 (株)薬事日報社

「茶の機能 生体機能の新たな可能性」 松村 敬一郎 編 (株)学会出版センター

文責:e-クリニックスタッフ サプリメントアドバイザー 加藤 晴之

マイベストプロ神戸 ベストヘルスパートナー 加藤 晴之

「カテキンパワーで記憶力アップ」

「身体にイイお茶は、どんなお茶?」

「ブドウの栄養素 ファイトケミカル」

「デトックスに効果的な食材はファイトケミカルを多く含んだ野菜」

コラム:http://mbp-kobe.com/optimal/column/


ビタミンCについて

皆さんはTVや色々なCMでもよく耳にするビタミンCにどんなイメージをお持ちですか?

美肌効果?風邪予防?抗がん作用?とよく言われていることですよね?

そんなどころでは、ありません!!
知れば知るほど、びっくりポンのビタミンCの驚くべきパワーをお伝えします。

img195-01

≪ビタミンCってどんな栄養素?≫

ビタミンCの別名は、アスコルビン酸と言われる水溶性ビタミンです。ほとんどの動物は体内で作る事ができますが、人にはその能力がありません。
だから食事からしか摂取できないのです。

 


≪なぜ人にはビタミンCを作れないのでしょうか?≫

圧倒的に大多数の哺乳類・鳥類・爬虫類は肝臓か腎臓でビタミンCを作ることができます。

しかし、人や霊長類は作ることができません。

これは一つの仮説ですが、2500万年前の地球は温暖期でビタミンCを豊富に含む植物が繁栄していました。
そのためか人および霊長類の祖先は、ビタミンC生産能力が低下していったのです。
そして、ビタミンCを産生するのに必要な最終酵素L-グロノ-γ-ラクトンオキシターゼを欠損する突然変異を起こしたと推測されています。

その結果、子孫はビタミンCを作る機能を働かせる負担がなくなりました。
すると生存上で有利となり、少量のビタミンCで生命が維持でき欠乏症を回避できる様になったのです。

img195-03
しかし、その少量のビタミンCさえ補えないと、心臓疾患・高血圧症・脳卒中・および
アテローム性動脈硬化症
などだけでなく、ガンを含む循環器疾患も可能性があります。
ビタミンCをしっかり補うことは、これらの疾患を減らすことにもなるのです。

≪ビタミンCの働き≫

欧州委員会などに科学的助言を行う欧州食品安全期間(EFSA)によると、ビタミンCの明確な健康上の利点は
  ・コラーゲンを生成する  ・老化を防ぐ
  ・風邪をひきにくい体質にする
  ・抗酸化作用により生活習慣病を防ぐ
  ・発ガン物質であるニトロソアミンの生成を抑える
  ・免疫力を高める
  ・ストレスに強くなる
  ・美白効果

 

≪ビタミンCの摂取量≫

では、どの程度摂取すれば、ビタミンCは効果的に働いてくれるのでしょうか?
ビタミンCの最低必要量は、男女とも一日100mg程度です。

しかし、ビタミンCはストレスや強い感情の起伏があると一瞬にして消失すると言われています。では、皆さんの生活にはストレスはありませんか?怒ることもありませんか?
大方の方は、ある程度あるのではないでしょうか?
したがって、最低必要量程度では不足傾向にあるのです。

≪健康で過ごすための摂取量≫

ビタミンCは、身体に蓄積する事ができず、消化吸収の過程でのロスも多く排泄されやすいのです。そのため常に補給する必要があり、食事だけは健康で過ごすための量を摂取できないことになります。

医療法人社団 丹伎会 丹羽クリニック院長 丹羽正幸先生によると
・健康で過ごすための量・・・800mg以上
・美しくなるための量・・・1000mg以上
・病気を治すための量・・・症状による

ビタミンCの摂取上限は基本的にありません。
*過剰摂取による副作用は、
「10000mgの摂取でごくまれに下痢」「空腹時に2000mgの摂取でごくまれに吐き気」が報告されています。

≪ビタミンCの吸収率と摂取タイミング≫

img195-05
ビタミンC
は、摂るタイミングや1回の摂取量によって吸収率が異なります。
ビタミンC 1000mgの腸管からの吸収率は
空腹時の摂取の場合:20-50%(平均34%)、食後の摂取では:45-60%(平均52%)
一度の摂取量と吸収率の関係は
100mg摂取   吸収率80-90% 吸収量80?90mg
1000mg摂取   吸収率74.9%   吸収量749mg
2000mg摂取  吸収率39.1%  吸収量1172mg
4000mg摂取  吸収率27.5%  吸収量1099mg

したがってビタミンCは、食後に摂取する方がより効率的であり、一日に何回かに分けて食べる方がより吸収できることになります。

≪しっかりビタミンCを摂るために≫

ビタミンCの最低必要量は100mg/日ですが1000-2000mg/日が望ましいと思われます。
また1度の摂取量と吸収率により1回の摂取量は1000mgまでが良いでしょう。

この条件から推測すれば、日常の食事では到底補えない事がわかります。
*平成16年9月14日夕刊フジ記事に日本食品標準成分表の一部が掲載されています。
ビタミンCの変化(1950年と2004年の100g当り)
小松菜90⇒⇒39mg(1/2弱) ほうれん草150⇒⇒35mg(1/5弱)
とても食事だけではビタミンCは補えない事がわかります。

そこで利用してほしいのがサプリメントなのです。
特に、健康増進に繋がるような栄養素を多く含むマルチビタミンミネラルです。
例えば今回のテーマの「ビタミンC」ならば1000mg/日を含んでいる良質な製品です。

なぜマルチビタミンミネラルを薦める理由は、ビタミンCだけのサプリメントにすると1日に摂取するビタミン全体のバランスを考えるとあまり好ましくないからです。

ところで水溶性ビタミンCの特徴として3-4時間で排泄されることです。
これでは、持続的にビタミンCの働きを維持することは難しいと考えます。

天然のものは水溶性なのですが、合成タイプに脂溶性ビタミンCがあります。
この脂溶性ビタミンCは、ビタミンCをパルミチン酸という飽和脂肪酸に結合させたビタミンC誘導体です。

このビタミンC誘導体は、水溶性ビタミンCと同じ働きがあります。
しかし水溶性に比べ脂溶性のビタミンCの利点は、体内での滞在時間が長いことです。
脂溶性ビタミンCは、約48時間持続的に機能します。また、吸収率や摂取量に関しては水溶性と同じです。

したがって、食事にマルチビタミンミネラルと脂溶性ビタミンCを摂取される方が健康的な生活ができる一つの方法と思われます。

多くの方が健康で素敵な毎日を過ごされることを願っています。

img195-06


参考・引用文献 
三羽 信比彦著 ビタミンCの知られざる働き 丸善株式会社

久野マインズタワークリニック院長 久野則一監修
にんげんは なにで できているの? 発行 ライフサイエンス研究所

「食品成分表 増補版(五訂増補 日本食品標準成分表 準拠)」
新しい食生活を考える会 編著 発行 (株)大修館書店

「日本臨床栄養協会 サプリメントアドバイザー必携 第3版増補」
編集 日本サプリメントアドバイザー認定機構  発行 (株)薬事日報社

ビタミンの全てとその本質の徹底解明
NUTRI-FACTS http://www.nutri-facts.org/

医療法人社団 丹伎会 丹羽クリニック http://www.niwa-clinic.com/


文責:サプリメントアドバイザー 加藤 晴之

気になりませんか? 「加齢臭」や「疲労臭」

なんだか臭う・・・お疲れサインの疲労臭かも?

img197-01加齢臭やワキガなど、体臭にかかわる悩みを持っておられる方が多いのではないでしょうか? 

その中でも最近、多くなっているのが「疲労臭」

身体が疲労した時に発生するツンとしたニオイの事で、忙しい毎日を過ごす人なら誰にでも起りうるのです。特に女性は、このニオイを気にする方が多いようです。

疲労臭はどこから?
「疲労臭」は読んで字のごとく、疲労した時にでる体臭の事です。 img197-02

体臭と言うと汗をイメージされるかも知れませんが、汗はほとんど無臭なのです。 
毛穴から出た皮脂などの分泌物が皮膚の常在菌に分解されて雑菌が発生すると いわゆる“汗臭い”というニオイになります。

一方、疲労臭は、皮膚に発生した雑菌ではなく体内からでる“アンモニア”が原因と なってツンとした体臭になるのです。

疲労臭はなぜするの?
原因となるアンモニアは、タンパク質が分解したときにできる成分です。 

筋肉img197-03疲労の回復や腸内細菌の働きで出来たアンモニアは、肝臓で尿素に分解されてから 腎臓に運ばれ尿として排泄されます。

そのため通常ならば、アンモニアは体内に蓄積されることはありません。 
しかし、疲労などにより肝機能が弱まるとアンモニアを分解する能力が弱まり 分解できなかったアンモニアが血液によって全身を循環し、皮脂や汗に含まれます。 
これがいわゆる「疲労臭」です。

特に女性は化粧品を使われているので、その化学成分と反応して強く感じる事になります。


疲労臭はどんな時に?

大きな原因は、疲労と肝機能低下です

1.過労気味・・肉体疲労により代謝が低下しやすい
2.ストレスが多い・・精神的な疲労も代謝を低下させる
3.肥満気味・・脂肪肝の場合、肝機能が低下している
4.お酒をよく飲む・・大量のアルコール分解により肝機能が低下する
5.便秘気味・・宿便がアンモニアを発生させ血流に乗ってしまう

   img197-04






一般的な予防と改善方法

「疲労臭」の予防には、なんと言っても疲れをためないこと、生活習慣を改める事が重要です。

1.規則正しい生活(食事や睡眠の改善)img197-06
2.植物繊維と善玉菌を増やす食材を摂取し腸内環境を整える
3.ストレスを軽減する
4.アルコールはほどほどに
5.シャワーでなく湯船に浸かって疲労を回復し血流をよくする

img197-07

 

 

最近、ミョウバンが入ったアンモニア臭を抑えるデオドラント剤が人気のようですが、 このミョウバンの成分の一つアルミニウムは、体内への蓄積が多いと言われています。

そして、このアルミニウムによってホルモンバランスが崩れ、代謝が悪くなります。 
結果として、疲労臭が継続することになるので使用は控えられた方が無難でしょう!!

積極的に改善するには!!

前記の①~⑤の改善が必要な事は当然ですが、本当にこれだけで大丈夫でしょうか?
ストレスが溜まるのも食生活の乱れが原因の一つになっています。
よく言われるのは、疲労臭にはオルニチンやクエン酸が有効的とされています。

オルニチンは、疲労の素となるアンモニアを肝臓で分解するために必要な成分です。
そして、尿素に変換し全身疲労を回復させます。
またクエン酸は、疲労の解消を手助けする成分ですっぱい食べ物に多く含まれます。

ここで問題なのは、オルニチンが疲労臭の特効薬的な表現が多いことです。
肝機能が低下しオルニチンが減少すると、アンモニアが蓄積するのは間違いありません。

img197-08このオルニチンは、アルギニンというアミノ酸から作られます。
さらにアルギニンは、ヒトが肝臓で作ることができるアミノ酸の一つですが他のアミノ酸(必須&非必須アミノ酸*1)が少ないと作る事ができません。

また、クエン酸のような疲労回復物だけでなくマルチビタミンミネラルのサプリメントを活用され肝機能を保たれるのが有効でしょう!!

img197-09

そして、ウコン(クルクミン)も肝機能を上げますので補助として摂取されても良いでしょう!!
腸内環境を整えるために水分をしっかり飲み、ビフィフスなど善玉菌の補助とされるのも良い方法です。


*1 必須&非必須アミノ酸

9種類の必須アミノ酸
トリプトファン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・スレオニン・バリン・ ロイシン・イソロイシン・ヒスチギン
11種類の非必須アミノ酸
アルギニン・グリシン・アラニン・セリン・チロシン・システイン・ アスパラギン・グルタミン・プロリン・アスパラギン酸・グルタミン酸

 

参考・引用文献 
 「デオドラント革命」 五味クリニック 五味常明医師 ハート出版

 「あなたは疲れている」 大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座教授 
   梶本 修身 医学博士  永岡書店 発行

 厚生労働省 慢性疲労症候群の日常生活困難度調査事業(H26


文責:サプリメントアドバイザー 加藤 晴之

 ウコンのサプリ >> eクルクミン

マルチビタミンのサプリ >> eマルチビタミンα

e-クリニックの医家向けサプリメント

医家向けサプリメント

 

ドクターサプリメント先進国である米国では、医師や薬剤師など医療専門家を通してだけ入手できる特別なサプリメントがあり、『医家向け専用サプリメント』と呼ばれています。
この『医家向け専用サプリメント』は小売店やインターネットなどで市販されている『一般のサプリメント』とは異なり、品質を最優先してつくられているところに特長があります。
(残念ながら日本ではこの制度はありません。)

blank

 

 

 

 

eクリニック監修のサプリメントは、家族
米国の
「医家向け専用サプリメント」と同じコンセプトを基に作られており、同じく品質を最優先
していますが、
一般の方も購入できるように配慮しています。

 blankbase

 

e-クリニックとは

 

eクリニック(NPO「21世紀の医療医学を考える会」)は、健康情報や医療情報を発信しています。
10数年前から、がん患者さんへの会員制サポート(会員数延べ4000人)を中心とした活動を行っていますが、最近は、慢性疾患の方や健康に興味を持つ方へのサポート・情報発信も幅広く行っています。
135

ビタミンDの働き

【ビタミンDの働き】

ビタミンDはカルシウムのバランスに役立ち、骨への吸収を促進します。

また、最近では免疫力アップ効果によってガン作用や糖尿病・自閉症の改善に有効という報告もされています。

【ビタミンDの種類】

ビタミンDにはD₂~D₇の6種類があります。
ただビタミンD₁は不純物と分かったため存在しません。 
このうち重要なのはD₂とD₃の二つです。 
最近ではD₃の方がD₂よりも働きが強いと言われています。

 

【ビタミンDを多くするには】

ビタミンDは、体内で作ることもできる微量栄養素です。 
その方法は2つあって、紫外線を浴びて皮膚にある成分から作る方法と食事です。



食事からのビタミンDは、D₂が植物由来、D₃は動物由来です。
ビタミンD2を多く含むのは、天日干しシイタケ・きのこ・海藻類など 
ビタミンD₃を多く含むのは、魚肉・肝・鶏卵などです。

これらのビタミンD₂やD₃がビタミンDとして作用するためには、紫外線が必要です。 
このようにして作られたビタミンDはたんぱく質と結合し肝臓や腎臓で加工されます。 
そして、一番役立つ型=活性型ビタミンDになっていきます。

 

【ビタミンD3】

ビタミンDの一番の供給源は、皮膚にある7-デヒドロコレステロール(プロビタミンD₃)です。
これが日光を浴びることによって一番の働き者「活性型ビタミンD₃」になります。

 

【紫外線とビタミンD】

紫外線の中でビタミンDを作ってくれるのはUV-B(280~315nm)と呼ばれる光です。 
日焼けの原因と言われる光です。
このUV-Bのうち295nmで多くのビタミンD₃を作ることができます。 
ただ、残念なのはUV-Bは服やガラスを通過しません


ということは室内に居る事が多い現在の生活・仕事ではビタミンD不足を起こしているのです。 
日焼けに恐れず、ビタミンDを作れるように生活をバランスよく過ごしましょう。

 

では、どれぐらい日光を浴びるとどれだけのビタミンDができるのでしょうか? 
東京都内で夏に直射日光を30分浴びると、700~800IUのビタミンDが体内で作られると言われています。 (肌の露出度10%)
(2015.7.27 日本経済新聞)

また2013年の国民健康・栄養調査によると、男性の平均324IU/日・女性の平均276IU/日のビタミンDを 摂取しています。
これは目安量(良好な栄養状態を維持するのに十分な量200IU/日)を満たしています。 
しかし、日光を浴びない生活をしているため活性型ビタミンDに変換されていないのが現状でしょう。

【ビタミンDの働き】

ビタミンDの主な働きは 
① カルシウムとリンの吸収促進 
② 骨の形成と成長促進 
③ 遺伝子の働きを調整(免疫力アップ・糖尿病予防・発がんの抑制)

ビタミンDは、骨代謝や血中カルシウム調整に重要な役割があります。
ビタミンDが不足すると骨形成異常が起こり、小児期に発症すれば「くる病」成人期以降に発症すれば 「骨軟化症」といい、骨が柔らかくなる疾患です。

また、カルシウムが増加するとリンが減少します。逆にリンが増加するとカルシウムは減少します。 
このバランスをとるのもビタミンDの大きな役割です。

 

最近の食材には、添加物としてリンを含んでいる物が多く、また室内での過ごす時間が長くなっているので 活性型ビタミンDの生成が少なくなりカルシウムの吸収も少なくなっています。
その結果、骨折しやすくなり、また骨粗しょう症などを引き起こしているといわれています。

健康な骨をつくるためには、不足しがちなビタミンD・カルシウム・マグネシウム・タンパク質をしっかり 摂って、日光を浴びながら適度な運動が効果的です。

さらにビタミンDには、種々の細胞の増殖や分化やアポトーシスの抑制や免疫調整作用などの生体機能にも関わっていることが明らかになっています。 
多くのガン細胞においてビタミンD受容体が発現しており、ビタミンDがガン細胞の増殖を抑制し分化を誘導する作用を持つことが多くの研究で証明されています。

【ビタミンDの摂取上限】

2009年国民健康・栄養調査においてビタミンDの摂取量は、男性平均340IU/日・女性平均292IU/日と なっています。
これは前述しました2013年の統計と比べると多く摂取していたことになります。 
この事からビタミンDの摂取量は、毎年減少傾向にあると推測されます。

では免疫力アップやガン抑制を発揮するためには、どれ位のビタミンDを摂取すれば良いのでしょうか?
前述の目安量200IU/日は、あくまでも日常生活に必要な最低量ですので最善の健康(オプティマルヘルス)を目指すことができません。

国立がんセンターがん予防・検診研究センターの研究では、ビタミンD濃度と大腸がんの発生率との関係を調べています。25(OH)ビタミンDが最低(22.9ng/ml未満)のグループは、それ以上(22.9ng/ml以上)の グループと比べ直腸がんのリスクが男性4.6倍、女性2.7倍高い結果が得られています。(1ugが40IU)(Cancer,97;446-451,2007)

また、大腸がんの予防効果を期待できるビタミンDの摂取量として1000~2000IU/日が推奨されています。 (Am Prev,Med,32;210-216,2007)

【ビタミンD不足で引き起こす他の疾患】

ビタミンDが減少すると、その他に筋力低下・うつ病・統合失調症・花粉症などのアレルギー疾患・自閉症 など多岐にわたっています。

不足する原因として 野外での活動低下・大気汚染・UVカット製品の使用・ビタミンDを多く含む食材の摂取低下などが考えられています。

ビタミンDも重要な微量栄養素の一つであるために充分に補う必要があります。 
そのためにもビタミンD₃・カルシウム・マグネシウムをバランス良く含むサプリメントを活用するのも方法の一つでしょう。

 


参考・引用文献 
厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイト 
厚生労働省 国民健康・栄養調査 
Wikipedia ビタミンD, ビタミンD欠乏症 
「食品成分表 増補版(五訂増補 日本食品標準成分表 準拠)」新しい食生活を考える会 編著 発行 (株)大修館書店 
「日本臨床栄養協会 サプリメントアドバイザー必携 第3版増補」編集 日本サプリメントアドバイザー認定機構 発行 (株)薬事日報社


文責:e-クリニックスタッフ・サプリメントアドバイザー 加藤 晴之

 

eclone_D_lightビタミンD 
< 販売価格(税込)>:1,890円
< 内容量 >:60粒 
< 形状 >:タブレット 
< 摂取量目安 >:1~2粒/日 

水素入浴を活用しよう!!

12月に入り、温かいお風呂が恋しくなってきましたね(*^^)

お風呂と言えば、『水素入浴』をお勧めしていますが、まだよく判らない方もいらっしゃるかもしれません。
eクリニックスタッフ薬剤師の安西先生が「水素入浴」の良さについて、解説を書いてくださいましたのでご紹介します。

 

水素入浴を活用しよう

 ‐水素入浴はみなさんの悩みに役立ちます。ご存じですか?‐

■水素入浴って何?
「未来入浴料AP」はお風呂のお湯を水素水にします。
 お湯の中の水素分子はとても小さいので、人の皮膚をすいすい通り抜け、身体の中に入ります。わずか数分後には体を巡った水素が肺に到達し、呼気から出てくるほどです。
水素は優れた「抗酸化剤」で、体に悪さをする活性酸素と反応し、無害化してくれます。

■どんな役に立つの?
1.抗がん剤の副作用に
 抗がん剤の副作用で、手足の先がしびれ、痛み、皮が剥けるなどのダメージがある方が水素入浴すると、しびれや痛みが改善し、皮膚の修復が早まるというご報告を頂いています。

2.不眠に
 良く眠れないという悩みを持つ方は多いです。水素入浴をすると、よく眠れる、深くグッスリ眠れた、と多くの方に喜ばれています。

3.悪化の予防に
 体内に炎症があると、がんの増殖や転移を促進します。水素は炎症を抑えますので、悪化への動きをできるだけ抑えこんでくれると期待されます。

■どうやって使うの?
 浴槽にお湯を張り、1包を入れてゆっくりかき混ぜ、15分ほど待ち、水素を十分発生させます。ぬるめの温度で15分以上ご入浴ください。
 毎日水素入浴できれば理想的ですが、いそがしい現代生活ではなかなかそうも行きません。例えば毎週末に、1回に2袋使って、リッチな気分でゆったりとリラックスした高濃度水素浴を楽しむ、という使い方もお勧めです。

■水素は他にどんな良さがありますか?
1.多くの使用者が次のようなメリットを報告しています。
冷え、肌の荒れにお勧めです。血流が改善し、体が深部まで温まり、肌がしっとりします。また、二日酔いが軽くなる、髪の毛が良く染まるようになった、というお話もよく伺います。

2.水素はがん以外に、次のような疾患への応用研究が報告されています。
脳梗塞、心筋梗塞、臓器移植、パーキンソン病、2型糖尿病、メタボリック症候群、血液透析の炎症軽減、プロスポーツ選手の創傷治癒の促進、関節炎など。

< Q&A >

■「活性酸素」って何?
 活性酸素とは「とても反応しやすい酸素化合物」で、いくつか種類があります。活性酸素はいろんな原因で体内に生まれ、体内のあらゆるもの(脂質、タンパク質、酵素、DNAやミトコンドリアまで)と手当たりしだいに反応し(酸化させ)、それらの形を変え、したがって働きを妨害します。
 こうして体には目に見えない細かな傷が体に蓄積し、老化が進みます。活性酸素は加齢に伴う多くの病気(がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、認知症、白内障、関節炎など)のリスクを高め、症状を悪化させます。

■では「抗酸化剤」とは?
 抗酸化剤は、活性酸素と積極的に反応し、自分が酸化されることで、活性酸素を無害化します。抗酸化剤にはビタミン(CやE)、酵素(グルタチオンやSOD)、植物成分(ポリフェノールやフラボノイド)など、多くのものがあります。

■水素と他の抗酸化剤の違いは?
 水素の良さは2つあります。
 1つはどこにでも届くこと。水素は水にも油にも溶けるので、体の中の水のバリアも、油のバリアも、らくらく通り抜けます。その上とても小さいので、どんな細かい網目のバリアも問題になりません。
 2つめの良さは、水素は活性酸素の中でも、とても酸化力が強く有害なもの(ヒドロキシルラジカルなど)とだけ反応することです。免疫細胞が体を守るために使う有用な活性酸素(スーパーオキシドなど)とは反応せず、その働きを妨げません。

■水素水や水素サプリと比べてどうなの?
 水素入浴は水素水を飲むより良いと思われます。水素入浴をしたときに呼気から出てくる水素の濃度は、高濃度の水素水を飲んだ場合と比べ、同等以上です。また理論上は、水素水500mLを飲むのと比べ、30倍もの水素が体に入ります。

 水素サプリは、市場にはまだ信頼できるもの(確かに水素を発生させ合法的なもの)がない、と理解しています。

■水素は体に入っても安全なの? 
 水素は食品添加物として認められていますので、安全性は高いです。水素が体内で活性酸素と反応してできるのも、水、H+ (水素イオン)、OH−(水酸基イオン)など無害なものばかりです。

■水素が酸素を奪い、酸欠になることはないの?
 通常の酸素(分子状のO2)は活性酸素とは別物です。水素が体内や空気中の酸素分子と反応することはありません。

■水素が爆発することはないの?
 水素は高濃度で空気と混合しないと、火を近づけても燃えませんし、爆発もしません。水素入浴料で発生する水素は、それよりはるかに低い濃度にしかなりません。

■病気があっても水素入浴して大丈夫?
 通常の入浴と同様です。医師から入浴について何か指示されている方は、それに従ってください。特に指示がない方は、水分をとって湯あたりに気をつけながら、ぬるめの温度でご入浴ください。

<関連情報>
「水素入浴の勧め」
「未来入浴料AP」

(文責:eクリニックスタッフ薬剤師 安西英雄)

 

 


『eオメガスリーα』の保管方法について

保管状況によっては匂い、ソフトカプセル同士の貼りつき、液漏れが生じる場合がございます。未開封であっても夏場及び長期保存の場合は冷暗所での保管をお勧めします。

◆「冷暗所」とは・・・、室内で、温度が低く一定に保たれ、日光のあたらない場所の事で、キッチン戸棚や風通しの良い場所など、気温が15℃ぐらいまでしか上がらず、直射日光や暖房の影響を受けない部屋を指しますが、温暖化の昨今、冷蔵庫が最適かもしれません。

◆高温多湿の定義は・・・、摂氏28℃-32℃ 湿度60%-80%です。夏の日中の部屋なら”高温多湿”な状況になりえますので、未開封でも冷蔵庫で保存したほうが良いかもしれません。もちろん開封後も冷蔵庫での保存が望ましいと思われます。

プロバイオティクスとは

プロバイオティクスとは

乳酸菌飲料などのCMで「プロバイオティクス」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

実際、そのおかげで名前は流通するようになったのですが、「プロバイオティクス=乳酸菌」などという誤った認識が広まっているのも事実です。
プロバイオティクスとは、簡単に言えば腸内で活躍する有益な微生物のことですが、
それだけではなく、酵素や核酸などのタンパク質、オリゴ糖や食物繊維などの「腸内細菌のエサ」 になるものまでを含めた総称です。

プロバイオティクスは、腸内に入ると善玉腸内細菌の活性を高め、あるいはそれ自体が活動をすることで、
人間の体内に有用な物質を生産することが出来ます。

 

「プロバイオテクス」関連の商品として、特定保険用食品(トクホ)の70%近くが乳酸菌関連の整腸製品で、トクホ以外のサプリメントでも、乳酸菌関連のものが大きなウエイトを占めているのが現状です。
しかし、理論的にはすばらしくても実際にすばらしいプロバイオティクスは非常に少ない、というのが実感です。

「プロバイオティクス」をうまく活用することで腸内環境を整えることが健康増進へのはじめの一歩!!ではないでしょうか


ベストチョイスのプロバイオテクスの詳細を見るのは<<こちら>>

 

 

 

 

プロバイオティクス

 今はまさに『セルフ治療』の時代

みなさんの健康に対する意識は高く、今はまさに、自分のからだは自分で守る”セルフ治療”の時代です。
最近注目の”オプティマルヘルス”を実現しそれを保つためにも”セルフ治療”は必須と言えます。

その一方で、巷にあふれる情報に惑わされ、何が正しいのか自分で判断できない方が多いのも事実です。したがって、的確に判断できる目を養い、信頼に足る情報源を確保することが重要なポイントです。 

 まずは、腸能力に注目

”セルフ治療”を行っていく上で、最初に注目すべきポイントが1つあります。
そう腸内環境です。腸内環境は重要な健康のバロメーターです。

http://e-comment.jp/uploads/photos/29.gif 腸は自立して機能している

腸は原則として自分で考えて機能しています。腸にある神経細胞(ニューロン)の数は1億以上で、この数は脊髄全体に存在する神経細胞の数より勝っています。ある意味、腸は立派な神経器官と言ってもいいくらいなのです。

私たちの生命は、外界から物質を取り入れて維持できていますが、何を取り入れ、何を排除するかという判断は生命の根幹にかかわる極めて重要な問題です。その役割を一手に引き受けて機能しているのが腸ということになるのです。

http://e-comment.jp/uploads/photos/29.gif 腸管こそが最大の免疫器官である


また全身のリンパ球の約60%は腸で働いています。そして抗体の60%は腸で作られているのです。
つまり、腸は私たちの免疫を司る重要な器官でもあるのです。
実は花粉症、気管支喘息、アトピーなどのアレルギー疾患のなりやすさは腸の環境に大きく左右されることが明らかになっています。
まだ明解には証明されていませんが、がんをはじめとする慢性疾患のほとんども、おそらくは腸の環境の如何によって、その発病率や治癒率が大きく影響されているという意見もあります。
また、腸では数多くの神経細胞や、免疫細胞が機能しています。
その上、腸管内には100種類以上もの微生物が棲んでいるのです。

数にして100~300兆個、量にして1キロにもなりますが、こんなにも多くの微生物が私たちと共生しているのにはそれなりの意味があるはずでしょうし、彼らの動静が私たちに深く影響を及ぼしているに違いありません。
したがって安易に抗生物質などで腸管をずたずたにしてはいけないのです。
抗生物質によってほとんどの腸内細菌は死滅してしまいますので、心身へ及ぼす悪影響は少なくはないはずです。

腸の調子はまさに全身のバロメーターだと言っても過言ではないのです。 
ただ、多くの方の腸の調子はあまりよくはないというのが現状です。
脂肪・動物タンパク質の摂り過ぎ、薬の飲み過ぎ、野菜・果物の摂取不足や、発酵食品の摂取低下が腸の機能を低下させている主な要因となっています。
それは、アレルギー、がんをはじめとして、多くの慢性疾患が増えている現状とも見事に符合します。 


ものすごい腸能力の機能を適正に保つためには、もちろん食習慣を是正することが最優先なのですが、「プロバイオティクス」をうまく活用することも非常に賢明な考えだと思います。 

プロバイオティクスとは


乳酸菌飲料などのCMで「プロバイオティクス」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。実際、そのおかげで名前は流通するようになったのですが、「プロバイオティクス=乳酸菌」などという誤った認識が広まっているのも事実です。 
プロバイオティクスとは、簡単に言えば腸内で活躍する有益な微生物のことですが、それだけではなく、酵素や核酸などのタンパク質、オリゴ糖や食物繊維などの「腸内細菌のエサ」 になるものまでを含めた総称です。 


このプロバイオティクスは、腸内に入ると善玉腸内細菌の活性を高め、あるいはそれ自体が活動をすることで、人間の体内に有用な物質を生産することが出来ます。

特定保険用食品(トクホ)の70%近くが乳酸菌関連の整腸製品で、トクホ以外のサプリメントでも、乳酸菌関連のものが大きなウエイトを占めているのが現状です。いかにみなさんの関心が高いかを示しています。
しかし、理論的にはすばらしくても実際にすばらしいプロバイオティクスは非常に少ない、というのが実感です。 
そこで、どのようなものが理想なのかを考えてみることにしました。 

ベストのプロバイオティクス


まず、結論から言いますと、以下の3つに注目しました。

http://e-comment.jp/uploads/photos/36.gif ENM(エンザミン) 
http://e-comment.jp/uploads/photos/36.gif SPEx(スペックス) 
http://e-comment.jp/uploads/photos/36.gif 
乳酸球菌(Enterococcus faecalis)


注目した理由は・・・

 安全性 
 基礎データ 
 実績 
 研究者の姿勢と人柄 
 e-クリニックの行った治験や実際の治療結果

次に、この3つの特長などを具体的に述べてみたいと思います。 

 ENM(エンザミン)

ENMとは赤澤一三博士らが開発した菌株を用いて作られた低分子ペプチドです。このENMはそれ以外にも低分子化した様々な物質を併せ持つ、興味深いプロバイオティクスです。

e-クリニックで行った治験(がん患者さんや健常者を対象に)でも優位なQOL(生活の質)の改善や代謝の改善(血行、体温)、免疫能力の是正を認められています。

すばらしいENMなのですが、1つ足りない点があります。それは免疫機能や細胞間のコミュニケーションなどに係わると言われる、オリゴ糖や菌体成分が不足していることです。

 SPEX(スペックス)

発酵学者、矢ノ師正義氏が、長年発酵に携わり研鑚を重ね開発した最新のプロバイオティクス(シンバイオティクス)です。
このSPExは従来の有用微生物菌(納豆菌類)を、新たに工夫を加えた独自の培養培地で発酵させることにより産生されるプロバイオティクスで、低分子レバンオリゴ糖、ペプチド(低分子)を豊富に含みます。

有用微生物菌株を、従来よりも長期発酵、長期低温熟成させ、また純粋培養によってより増殖させ、低分子化した発酵生産物(SPEx)を多量に作らせます。このSPExには、発酵エキスだけでなく、有用微生物菌株(死菌)を含む培養残渣もすべて含まれます。実はここが1つの大きな特長なのです。つまりSPExは、プロバイオティクス(菌体そのもの)だけでなく、レバンオリゴ糖が持つプレバイオティクスに加えて、死菌や培養残渣などが含まれたシンバイオティクスです。


 乳酸球菌 

乳酸菌を多く摂取する人たちが元気で長生きをする、ということは周知のところですが、乳酸菌という名前の微生物(細菌)がいないことは意外に知られていません。糖類を発酵して乳酸を産生する微生物を総称して乳酸菌と呼んでいるのです。
ビフィズス菌、ラクトバチルス菌、そしてカスピ海ヨーグルトで有名なクレモリス菌も名前は違っていても同じ乳酸菌の仲間です。

その中でも、免疫賦活能力の高さに重点に置き、ある乳酸球菌(Enterococcus faecalis)の死菌に注目しています。

なぜ死菌かというと・・・

 生菌を摂取したとしても大半が胃酸によって死滅する。 
 乳酸菌の生死は効果にほとんど影響がない。 
 むしろ生死の如何にかかわらず菌数によって効果が左右される。
 死菌のほうが圧倒的に大量の乳酸菌を摂ることができる。 

死菌では一日に必要な、兆単位の数を確保するのもそれほど難しいことはありませんが、生菌で兆の単位の乳酸菌を摂ろうとすれば10リットルくらいのヨーグルトが必要といわれています。 

ベストミックス、「複合プロバイオティクス」

 「ENM(エンザミン)」「SPEx(スペックス)」「乳酸菌」、この3つを合わせたものはベストミックスと考えています。
目下のところ史上最強のプロバイオティクスということもできるかと思いますが、より正確に表現するとすればプロバイオティクスをはるかに越えたものではないかと自負しています。

私は、このベストミックスを「複合プロバイオティクス」としてご紹介させていただいていますが、我々のパイロットスタディ(表参照)では以下の効果を確認しています。

便秘の改善や食欲不振の解消 
体温の上昇 
白血球数の上昇 
リンパ球数の上昇
ヘモグロビン値の上昇

 このパイロットスタディでは、「複合プロバイオティクス」が、便秘や食欲不振の解消、代謝の促進、貧血の改善、免疫力の向上に効果が期待できることを示唆しました。

理由の1つとして、「複合プロバイオティクス」による、腸内環境が著明に改善されたことで、便秘や食欲不振が解消され、結果全身の栄養が向上したためと考えています。また、体温の上昇は「複合プロバイオティクス」の代謝是正の効果を示唆しています。ちなみに別のパイロットスタディでは、軟便(下痢)傾向のある方は、その症状の改善を確認しています。

<白血球数>



<リンパ球数>



<ヘモグロビン>



<体温>



<便秘の症状の変化>