一般に腸内細菌は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」と分類されてきました。
しかし近年このように分類することが難しいことが判ってきています。
例えば、悪玉菌とされている大腸菌は、腸内環境を悪化させたり、病気の原因になる可能性もありますが、病原性細菌の感染を防いだり、免疫を高める働きも確認されています。
こうなると悪玉菌もときには有益であることが判ります。
そして新しい分類として今までの善玉菌に新たに発見された菌などを加え、腸内バランスを整えてくれる菌の総称を「バランス調整菌」。
悪玉菌を再分類し、お腹のバランスを崩す菌の総称として「バランス撹乱菌」。
菌として存在は明らかなもののどちらにも分類されていない菌を「能力未知菌」に分類されます。
この「能力未知菌」を「バランス調整菌」と協調させる腸内環境作りが大切で、良好な腸内環境というのは、腸内細菌のバランスと多様性が重要であると考えられています。
参考
テキストBook「栄養保険」(プロバイオティックスとプレバイオティックス)
「人の健康は腸内細菌で決まる 善玉菌と悪玉菌を科学する」
光岡 知足 著 発行 技術評論社
「腸内細菌の驚愕パワーとしくみ」 辨野 義己 農学博士 著 発行 C&R研究所
「腸内細菌のベストバランスが病気にならない体をつくる」
佐々木 淳 著 発行 KKロングセラーズ